本・アニメ

島田荘司『占星術殺人事件』感想|難解すぎて推理は諦めた。それでも面白かった

島田荘司『占星術殺人事件』の感想。複雑すぎる事件に推理では完全に置いていかれながらも、その作り込みには圧倒された。御手洗潔と石岡和己の人間味ある掛け合いが、難解な本格ミステリーを読み進める大きな支えになった。
本・アニメ

筒井康隆『ロートレック荘事件』感想|犯人よりも、自分が最初から疑っていなかったことに驚いた

筒井康隆『ロートレック荘事件』の感想。足が不自由なら犯行は難しい――そんな無意識の先入観を利用し、犯人候補から自然に外させる認知トリックに驚かされた。人物や動機以上に、作者の仕掛けが強烈に残ったミステリー。
本・アニメ

倉知淳『星降り山荘の殺人』感想|トリックより、犯人の気持ち悪さが残ってしまった

倉知淳『星降り山荘の殺人』の感想。作品の主役はトリックだと思う一方、自分には自己保身のために他人へ責任を押し付けようとする犯人への嫌悪感が強く残りました。夢と自己中心性、後味の悪さについて考えます。
本・アニメ

冲方丁『マルドゥック・スクランブル』感想|他人に決められてきた少女が、自分で決める力を取り戻す物語

冲方丁『マルドゥック・スクランブル』の感想。特殊な制度とSF戦闘、長いカジノ編を通して、他人に人生を決められてきたバロットが「自分で決める力」を取り戻していく物語として読みました。ウフコックとの家族的な関係についても考えます。
本・アニメ

綾辻行人『Another』感想|怪異より先に、閉ざされたルールが不気味だった

綾辻行人『Another』の感想。3年3組の奇妙なルールという閉鎖社会の不気味さから、死者が紛れ込み記憶まで書き換える怪異の恐怖へ。正体不明の現象が徐々に明らかになる面白さと、読み終えてから感じた怖さについて考えました。
本・アニメ

桜坂洋『All You Need Is Kill』感想|未来へ進むために、大切な人を失うというルール

桜坂洋『All You Need Is Kill』の感想。ループで強くなった主人公に残ったのは、人類の勝利とリタを失った孤独でした。戦闘SFの先にある犠牲、共有できない経験、そしてタイトルの意味の変化について考えます。
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歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』感想|書かれていない年齢を、読者は勝手に作ってしまう

歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』の感想。主人公の年齢を勝手に補完していた自分に驚かされた仕掛けを中心に、年齢への先入観、犯罪から抜け出せない人間、救いとヒーローについて考えました。
本・アニメ

伊藤計劃『虐殺器官』感想|言葉は人を理解し、同時に人を動かしてしまう

伊藤計劃『虐殺器官』の感想。人と分かり合うための「言葉」は、同時に人を動かす力も持っています。高度に効率化された社会、主人公の社会への適応と本質を通して、言葉の両義性と怖さについて考えました。
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東野圭吾『真夏の方程式』感想|勉強は、正解を覚えるためだけにあるんじゃない

東野圭吾『真夏の方程式』の感想。湯川と少年、花火と物理、事件を通して、「勉強は何のためにするのか」を考えました。正解を覚えるだけではなく、社会や世界を理解し、自分で考えるための材料としての勉強について書いています。
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綾辻行人『十角館の殺人』感想|状況には没入した。でも人物はあまり残らなかった

綾辻行人『十角館の殺人』の感想。トリックより「なぜやったのか」を重視する自分には少し好みが違った一方、孤島の館で人が減り、疑心暗鬼が深まっていく状況には強い没入感がありました。